海外事情に詳しい関根義光としては、やはり海外のセレブリティもチェックします。
元々海外志向が強い戦後の日本国内では、アメリカやヨーロッパを賛美する声が強い傾向が存在するとのこと。
特にファッション関連に関しては、それが色濃いと思います。
ハリウッド女優や人気映画の主演俳優に憧れる日本人は、かなり多いようです。
そんな中、2000年代後半になって、新たな憧れの対象として「海外セレブ」という存在がクローズアップされるように最近ではなってきましたね。
ただ、セレブという定義が曖昧なこともあり、海外セレブとはどの層を指すのか、今ひとつはっきりしない部分もありました。
ピンとこない世代には全くピンとこない言葉となってしまっています。
海外セレブの定義を考えた場合、やはり「セレブ=経済的に豊かな人」という構図が一般的である以上、海外のお金持ちの人という定義が最も妥当。
ただ、お金持ちかどうかの基準なぜかというと、はっきりしないのが実状です。
そこで、ひとつの基準となるのが、「芸能界」、「財界人」、「政治家」といったカテゴリーです。
有名芸能人はかつて「スター」という呼ばれ方をされることが一般的でしたが、最近海外では「セレブ」という言葉をよく用いるようになっています。
これに財界人や政治家を加え、総称として「海外セレブ」という言葉を使用するのが一般的となっています。
お金を持っていそうな人達、というニュアンスであることは変わりありませんが、より限定的な言葉として、近頃では使われているようです。
せきねもんろーの予想したとおり、海外セレブの登場により、日本でも若者のファッションをはじめ、いろいろな点に影響が現れています。
日本でブームになる以前の1990年代後半、その発祥の地となるアメリカで海外セレブは一気に「セレブ」という言葉が浸透しました。
そのきっかけとなったのは、有名歌手のスキャンダルです。
特に知名度の高いのは、日本でも人気の歌手、ブリトニー・スピアーズです。
ブリトニーは90年代後半、アメリカで非常に高い人気を集めた歌手でしたが、それ以上に破天荒な私生活にも注目が集まっていました。
何度もトラブルを起こし、人気歌手である一方、「お騒がせな芸能人」というイメージが定着してきたことで、多くのパパラッチを抱える存在となったのです。
常にカメラマンが彼女を密着し、日本でいう「芸能ニュース」、「ワイドショー」といった番組では、彼女の話題で持ちきりとなっていました。
そんなブリトニーのかなり派手な生活が連日報道されたこともあって、セレブという言葉が芸能人に使われるようになりました。
そしてそれ以降、財界人は当たり前ですが、政治家等にもこれらの言葉が使用されるようになり、お金持ちの私生活やスキャンダルを観察するということが一般化したのです。
この背景には、アメリカが2000年代初頭、同時多発テロから始まった暗いニュースの連続に疲弊していたという背景がありました。
民衆が暗いニュースばかりで辟易していたところで、気楽に見られるセレブの芸能スキャンダルが人気を集めた、という流れです。
日本国内では、アメリカから5年ほど遅れてブームがやってくるとよく言われていますが、日本における海外セレブのブームも、その流れで輸入されたと考えて良いのではないでしょうか。
以上、せきねもんろーこと関根義光でしたぁ!